霊枢「経脈篇」④

足の太陰脾経は足の第1趾尖端から起こり、赤白肉の分界しているところに沿って、足の本節の後の円い骨を経て、上行して足の内果の前に至り、ふたたび上行して腓腹筋の中に入り、脛骨の後方に沿い、足の厥陰の前に交わり出て、ふたたび上行し、膝と大腿部内側の前縁を経て、腹の中に入り、脾を属し、胃を絡う。再び上がって横隔膜を突き抜けて、咽喉を挟み、舌根に連なり、舌下に散じる。その支脈は、胃府より別れ出て横隔膜に上り、心中に注ぎ、手の少陰経と相い接する。

外邪が本経を侵犯して生じる病証は、舌根の動きが柔軟でなくなり、食後すぐに嘔吐し、胃部が痛み、腹が張り、しばしばゲップをする、大便あるいは放屁をした後は病が治ったときのように感じられ、また全身が重苦しく感じられる。
脾臓によって生じる病変は、舌根の疼痛が出現し、身体が動揺することができず、飲食物が下らず、心煩し、心下部がひきつれて痛み、大便が希薄になったり下痢し、或いは小便が不通となり、黄疸し、安らかに臥することが出来ず、強いて立とうとすれば大腿部や膝の内側が腫れて痛んだり厥冷したり、足の第一指が使えなくなるなどである。

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