霊枢「経脈篇」⑪

足の少陽胆経は、目尻に起こり、上行して額の角に至り、折れて下に向かって転じて耳後に至り、頸に沿って手の少陽経の前面を走って肩上に至り、また交差して手の少陽経の後面に出て、缺盆に入る。その支脈は、耳後より耳内に入り、再び出て耳の前を走り、目尻の後方に至る。また、もう一つの支脈は、目尻から下って、大迎穴に走り、手の少陽経と会合し、眼窩の下方を過ぎ、再び下って頬車に走り、頸に至り、前の缺盆穴に入った本経の脈と相い合したあとに、下行して胸中に至り、横隔膜を通過し、本経と互いに表裏の関係のある肝臓と相い連絡し、胆の府に連続している。再び胸内に沿って下行し、気街を経て、陰毛をまとい、横に環跳に入る。直行する脈は、缺盆より腋に下り、胸部に沿って季肋を過ぎ、前のもう一つの支脈と環跳部に会合する。ここから大腿の外側に沿って下行し、膝の外縁に出て、下に向かって外舗骨の前に入り、再びまっすぐ下って外踝の上方三寸の骨が陥凹しているところに至り、外果の前に出て、足背に沿って足の小指の第四指の尖端に出る。またひとつの支脈は足背より足の大指に向かって走り、足の大指と小指の骨縫合部に沿って、大指の尖端に至り、また戻って爪甲の豪毛の所に穿って入り、足厥陰経と相い接する。

本経を犯して生じる病証は、口が苦くなり、しばしば噫し、胸や胸部が痛み、体を転側すること出来なくなるなどである。病が重くなると顔色が暗灰色になって光沢がなくなり、全身の皮膚が枯れたようになり、足の外側が熱する。

骨によって生じる病変は、頭痛し、下の頷及び目尻が痛み、缺盆の部分が腫れて痛み、腋下が腫れ、腋下あるいは頸の傍らに瘰癧する。自汗が出て悪寒し、胸、脇、肋、大腿、膝の外側から脛骨、絶骨、外踝の前及び諸関節に至る間が皆痛み、足の第四指を運動することができなくなる

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