霊枢「温病篇」③

熱病が発症すると
皮膚が痛み、鼻がつまり、顔がむくむとしたら
・皮膚を治療(ざん鍼)59の輸穴から選ぶ、もし鼻部に細かい発疹が出たら、肺気は鼻に通じ、皮をつかさどっているので、治療は肺経を取るべきで、心経をとってはいけない

熱病で身体がはっきりせず、無力感があり上に熱があり、煩悶し、口唇、喉が乾くなどしたら
・脈に治療(ざん鍼)59の輸穴から選ぶ、もし皮膚に浮腫があらわれ、口が乾き、冷汗をかくなどしたら、心は脈をつかさどっているので心経をとり、腎経はとってはいけない

熱病で喉が乾き、たくさんの水を飲み、驚きやすく、床に臥して起き上がれないようになったら、肌肉に治療(員利鍼)59の輸穴から選ぶ、目の後が青くなっていたら、肌肉は脾がつかさどってるので、脾経をとるべきである、肝経をとってはいけない

熱病で顔面が青くなり、脳が痛み手足がむやみに動いて安定しないなどしたら、筋に治療(蜂鍼)四肢に厥逆をおこしているところを刺す。
もし、筋が萎え、歩行困難となり、涙がとまらなくなったら、肝は筋をつかさどっているので、治療には肝経をとり、肺経をとってはいけない

熱病でしばしば驚癇を起こし、ひきつけ、発狂したら、治療には脈をとるべきである、治療は蜂鍼をもちい、すばやく偏盛なところを瀉す。
もし、癲疾を起こし、毛髪が抜け落ちたならば、心は血をつかさどっているので、治療は心経をとり、腎経をとってはいけない

熱病で身体が重たく、骨の節ぶしが痛く、耳が聞こえず、しょっちゅう中目を閉じたいと思うようになったら、骨に蜂鍼で治療すべきである。
59の輸穴から選び骨を治療する
もし患者が飲食を欲せず、歯を食いしばり、耳の色が青くなったら、腎は骨をつかさどっているので、治療は腎経をつかい、脾経をとってはいけない。

熱病で痛むところがわからず、耳が聞こえず、四肢が弛緩し、自分で動かすことができず、口が乾き、陽分の熱の勢いが非常に強く、陰分の寒が僅かであるのは、熱が骨髄にある徴候であり、不治の病である

熱病で頭が痛く、こめかみ部分から目の絡脈まで痙攣して痛み、鼻血が出やすいのは厥熱病であり、てい鍼をつかい、虚実を補瀉する

熱病で身体が重く、陽中に熱があるものは蜂鍼をもちい、太白、陥谷および、両足の五指の間の輸穴をとる
また、豊隆をとって経気を導引すれば気を得ることができる

熱病で、へそを挟んだ両側がひきつれて痛み、前胸部と両腋下の肋骨部が膨張し、気がむすぼれて、すっきりしないなどしたら
湧泉、陰陵泉をとり、廉泉穴に蜂鍼を用いる

熱病で汗をかくものは、脈象が順調で、鍼を使って発汗させてよいものは、魚際・太淵・大都・太白をとる。
瀉法は熱を取り、補法は発汗させる
汗の出方が多い場合は三陰交

熱病ですでに汗が出ているのに、脈が騒がしいものは、陰脈が衰えきったしるしであり、死証である。
発汗後に脈が平になれば、予後は良好

熱病で脈象が依然として騒がしく動きが盛大で、汗が出ないものは、陽脈がひとり亢ぶり極まったしるしであり、死証である。
もし脈が盛大で騒がしく動くが、発汗後に脈が平になれば予後良好

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