霊枢「決気篇」

精・気・津・液・血・脈について

・精とは、新しい肉体が生まれる前の物質
・気とは、五穀が化して生じた精微な物質で上焦から散布され、皮膚に染み込み全身を満たし、毛髪を潤し、万物を潤し養うもの
・津とは、肌肉の腠理が荒くなることによって大量に出る汗
・液とは、水穀の精気は全身にあまねく満ちわたり、外に溢れたものは骨に注ぎ、関節の動きをなめらかにし、滲み出たものは脳髄を補い益します。皮膚に輸布されたものは皮膚を潤すもの
・血とは、中焦で消化吸収され、その精微な部分に気化作用を経て赤い液体に変化したもの
・脈とは、線路のように営気の運行を制約し、勝手気ままなところへ行かないようにするもの
・精を大量に消費すると、耳が聞こえなくなる
・気を大量に消費すると、目が見えなくなる
・津が抜けると、大量に汗をかく
・液を大量に消耗すると、関節の屈伸が不自由になり、顔の色艶が衰え、脳髄が減少、すねが怠く痛み、耳鳴りがする。
・血が大量に消耗すると、顔の色が青白く、やせ細り元気なく、最後には脈象も空虚となり、力強さが衰えます

全ては、脾胃のはたらきと、絶えざる飲食物の供給とに依存している。

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