霊枢「五変篇」②

「風気厥逆して、たらたら汗の出る病に罹りやすい人がいるが、どのように観察するべきか?」

・およそ、肌肉が脆弱で肌のキメが粗いと、簡単に風邪に冒され病気になります

「どのようにして肌肉が脆弱であることを見て取るのか?」

・隆起している部位の肉が堅実でなく、筋目がありません。
もし、筋目があっても比較的粗く、筋目が粗く皮膚も緻密でなければ、肌のキメもよくありません。

「消たんに罹りやすい人がいるが、どのように観察すべきか?」

・五臓がみな弱い人は、消たんの病を発症しやすい

「どのように五臓の弱いことを知るのか?」

・五臓の弱い人は決まって気性が激しく、気性が激しければ怒りっぽいので、五臓の弱い人は損傷を受けやすいのです。

「どのようにして五臓が弱いことと気性の激しさとを観察すればいいのか?」

・こうした人の皮膚は脆くて薄いのですが、視線は鋭く眼窩は深く、眉毛は立ち上がり、気性が荒く、怒りっぽく、怒れば気が逆上して、胸中に蓄積し、血と気とは互いに阻み合って滞留し、肌肉と皮膚の間に充満し、血脈が清らかに流れなくなるので、鬱熱を生じ、熱が生じると肌肉と皮膚を消損して、消たんとなる

「寒熱の病に罹りやすい人がいるが、どのように観察すべきか?」

・およそ、骨格が細くて小さく、肌肉が脆弱な人が、寒熱の病に罹りやすい

「どのようにして、骨格の大小、肌肉の堅脆、気色の違いを観察すべきか?」

・顔の頬骨が骨格全体を表します。
頬骨が大きければ全身の骨格も大きい
頬骨が小さければ全身の骨格も小さいのです。
皮膚が薄くて肉も隆起していなくて、上肢が弱くて力なく、顔の下顎の気色が暗く濁って艶がなく、額中央の気色と一致せず、まるで垢が一層被っているかのようなのがその特徴です。
これが、骨・肉・色を診察する方法です。
同時に臀部の肌肉が薄弱であれば、その骨髄は必ず充実していないので、寒熱の病に罹りやすいです

「どのようにして痺病に罹りやすいことを観察するのか?」

・肌のキメが粗く、肉が堅実でない人は、痺病に罹りやすい

「痺病の部位の上下に決まった場所はあるのか?」

・痺病の部位の高下を知るには、各部位の虚弱の様相をみなくてはなりません

「腸中の積聚の病に罹りやすい人がいるが、どのように観察するべきか?」

・皮膚が薄く潤いにかけ、肌肉がしっかりしていなくて滑らかではない、このようであれば胃腸はあまり丈夫ではなく、邪気が停留して積聚になりやすい
もし脾と胃の間に寒温の差があれば、たとえ邪気が軽微なものであっても、蓄積停留して、積聚の病を形成する

「疾病と時令との関係について教えてほしい」

・まず、一年間の気候を把握し、つぎに四季それぞれの気候を掌握いたします。
およそ、疾病に対して有利にはたらく時は、その病は好転
気候が疾病に対して不利にはたらくときには、病は悪化
時にはある季節の気候の変化がたいして激烈でないとしても、その年の気候がその人体に適応しないことによっても、発病してしまうことになるのです。
これが五変の鋼要であります。

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