業界のプロが選ぶ良い治療院と悪い治療院の見分け方とは?

まず、前提条件として皆さんにとって良い治療院とはなんでしょう?
・治してくれる?
・保険を使えて安くやってくれる?
・苦痛をその場でとってくれる?
・話をよく聞いてくれる?
・愛想がいい?
・長く診てくれる?

色々ありますよね

これらは、とくに間違いはではない話です。
悪い治療院とはそれらの逆のようなことかと思います。

では、本題に移っていきます。

プロが教える治療院の善し悪しの見分け方

その1【先生が常に学んでいる】

まず第一条件として、資格の有無は最低ラインあります。
国が品質保証をしている国家資格である「あん摩・はり・きゅう・柔整」の資格を保有している人は、最低限の知識は持っているとみて問題ありません。

ただし!!!!!

それは、知識の最低ラインです。
資格を持っているところが必ず良い治療院とはなりえません。

人を触る仕事というのは卒業後もずーっと勉強勉強です。
休みなんてないくらい勉強をしてやっと人をよくする可能性を見出せるのです。
(ほんと、プライベートも捨てないと無理です…)

つまり毎月学会に出席して休んでいたり、研修へ行っていたり、その人から本の匂いがするような治療院はハズレではないと考えて大丈夫です。

整体の先生でもカイロプラティックの先生でも
国家資格を保有して何もせずに、胡坐(あぐら)をかいている先生より、よっぽど信頼できる先生もいらっしゃいます。

全てを筋肉や骨が原因としている治療院は大ハズレです。
悪く出ている原因というのは生活環境や生活習慣、内臓疾患、神経の問題などが事細かに複雑に絡み合っています。
そんな単純に考えられるものではありません。
何でもかんでも、筋肉や骨のせいにするところは無勉強を主張していると思ってください。

○○を治して根本から治す!と謳っているところもハズレです。
ただのマーケティング(商売)でやってるところばかりです。
根本というのは、複雑に絡み合っており、その方の社会情勢だったりもします。
こういったところは、不勉強というTシャツを着ながら歩いてるようなところになります。

その2【広告が大袈裟ではない】

良い治療院は、はっきり言って宣伝はいりません。
集患の必要がなく、回数券や治療費を何名限定で安くしますよと言う営業や広告は必要ないからです。
それはなぜかと言うと常に実績を出し紹介が絶えないからです。
ですので、患者さんで溢れています。
(わたしの知人の先生は、ど田舎でやられていますが1人で50人を治療されています。遠くの方がその院を知る術すらないところです)

・通常10000円を初回のみ3000円で施術をしますなどの広告を見かけた場合は、集患の手法を使って、患者さんを集めないといけないくらいの技術力なんだとみて良いです。

・何ヶ月先まで予約が埋まっているというのも、1日1人の方だけを見ている場合は、そりゃ埋まります。

・ゴッドハンドや一回でよくなると広告でうたっている治療院は大ハズレです。
ゴッドハンドでしたら宣伝はいりません。
人間のからだは複雑で、一回で良くなるや絶対良くできると言えるのは無勉強だからだと考えられます。
ゴッドハンドとうたっている先生があっという間に廃業をしているなんて話は良く伺います。

・専門特化という広告も怪しい事が多いです(全部ではありません)
専門特化と言うのは集患に使われる手法です。
実際、特化と書いてあっても知識レベルもインターネットで拾えるくらいだったり、臨床経験がなかったり、ごくわずかな症例をもっていたりという場合もあります。

ただし!!!

数年治療院をやっていて、同じような症例が蓄積していき、それに特化していくという場合もあります。
迷うのであれば、一度相談をしてきちんと説明し対応してくれるところが良いと思います。

・最近よくホームページに掲載がある患者さんの声に関してなのですが、あれも集患の手法の一つになり患者さんの声があっても、良い治療院の条件とはなり得ません
はっきり言って、体験した方と直接会って聞いた、生の話が一番です。

・口コミが多い場合は疑った方が良いです。
友人や知人に頼んだり、業者を介して書いてもらったりとサクラの場合が多くみられるようです。
治療に来てくれた患者さんに、口コミを書いてくれたら安くしますという手法を取っていたりしています。
そういうところは、その程度の知識や技術力しかないから集患しないといけないんだな考えて良いかと思います。

 

その3【値段がおかしい】

値段が疑問なくらい高いところは集患のための技法を行う為に使っている場合が多いです。
高くすることによってブランド価値を生むという手法で、良い治療院の条件には当てはまりません。

常識の範囲内の治療費用でやっている治療院でしたら、候補にいれても良いかと思います。

 

その4【話を聞いてくれて、丁寧な説明がある】

相談の電話を掛けたり、治療院へいった際にきちんとした説明や話を聞かないところはハズレです。
きちんとした説明や訴えに耳を傾けてくれる先生は、優しく謙虚だったりしますね。
そういうところは、治療をする場合にも細かな観察もできなく、自分の治療院で手が出せないくらいの重症な患者さんを見分けることも出来ず、不幸にしてしまうところだと思ってください。

患者さんの為に、これは当院では対応できない!と突き放すくらいのことをするところは、本当にその人の事を考えてくれているんだと考えて大丈夫です。

 

その5【物販やメニューがいっぱいあるところはハズレ】

「15分で〇〇〇〇円」「はりが20本までが〇〇○円」「骨盤矯正」「美容鍼」「痩身コース」「猫背調整」などのたくさんメニューや時間制限がある治療院はハズレです。
メニューが少なく、時間制限や本数制限がない場合は技術力が高く、きちんと状態を把握してくれるところだと考えて良いです。

物販をおしてくるところは、基本的に技術が稚拙である場合があり、物販で収益をおこなうという手法をおこなっていることがあります。

美味しいラーメンを食べたいのなら、メニューがたくさんあるファミレスのラーメンより、ラーメン専門家のラーメンの方が美味しいです。
色々なメニューがなく、その業務(鍼だけ、灸だけ、接骨院だけ)専門でやっているところは良い治療院だとみても良いかもしれません。

 

その6【誰かを指導しているから良いとは限らない】

専門学校や大学、セミナーの先生をやられているという治療院は、それで良い治療院という判断になりえません。
学術が優秀であったり教員課程を修了して教員になられたりします。
その先生が開いている治療院だから技術が良いとか知識が豊富というものは言い難いです。
逆に学生時代に劣等生であっても、心がけ次第で立派な先生になる方もいらっしゃいます。

わたしの経験なのですが、学生時代に劣等生と言われるような先生は凄まじく臨床能力が高い方が多いです。

 

その7【担当がコロコロ変わる】

治療をするというのは、その人の経過を追っていかないといけません。
毎回違う人が治療にあたるところでしたら、ただの慰安と思って間違いないです。
医療者であれば、経過を追う大切さを知っています。
それが出来ないところへは行くだけ無駄です

 

その8【SNSに頻繁に投稿していたり、誰かを批判をしている】

問題外です。
良い先生というのは忙しいので、そんな暇はありません。
柔軟性も、すごく高いです。

 

いかがでしたでしょうか?
大雑把に思いつくだけの事を書かさせていただきましたが、よい治療院を探す手助けになればと思います。

え?うちですか?
うちは…どうなんでしょ(笑)
ただ、自分の信念は貫かせていただいてますので、変わった先生と言われることが多いのは確かです。
技術や知識は日々勉強しながら少しずつ前に進んでいます。

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