霊枢「歳露論篇」⑤

「寒暖の気温変化に十分適応し、腠理も開いていないのに、それでも突然病気になるものがいる、なぜか?」

・人は自然界と密接な関係があり、日月の運行とも常に相応しています。
したがって、月が満ちているときは、海水は西に盛んになり、それに応じて人の気血も滑らかに流れ、盛んに体表を潤しますので、肌肉は充実し、皮膚は緻密になり、毛髪は強靭になり、腠理は閉じ合わさり、皮脂が多いので、表が堅固になります。
このときに、かりに賊風の侵入を受けても、浅い部位に侵入するだけで深くはありません。
月が欠けてきますと、海水は東に盛んになり、それに応じて人の気血も虚す、体表の衛気も減少しますので、外見は平常通りでも、その肌肉は痩せ、皮膚は弛緩し、腠理は開き、毛髪は折れ、皮膚の筋目も剥落します。
このときに、賊風の侵入に遭えば、邪気が深く裏に侵入しますので発病も急激なのです。

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