霊枢「歳露論篇」⑦

「一年の中、多くの人が同じ病に罹るが、原因はなにか?」

・八方の風(気候)の正常と異常を観測しなければいけない

「どのように観察すればいいのか?」

気象の観測は冬至を起点とし、北斗星の指し示す真北を視ます。
節気が交代するとき、その日が来れば、必ず風雨がきます
風雨の南方から来るものを虚風と呼びます。
これは人体を傷害するものです。
もし風が夜半に吹けば、この時人びとはすでに眠っていますので、邪気は容易に侵犯することだできません。
ですから、その年は病気になる人は少ないのです。
もし風雨が昼に出現しますと、人々とも防衛をゆるめ怠っていますので、容易に虚風の損傷を受け、発病します。
もし、冬に虚邪を感受し、邪気が深く骨まで侵入しても、その時には発病するには至らず、立春に至って、陽気がしだいに盛んになり、腠理が開く頃、伏邪がそれを待って発動し、さらに立春の日に西風が吹くと、人々がまた虚風に中たることになります・
そうすると、伏邪が新邪と合併し、経脈の中に留結して、両邪が交代して発病いたします。
風雨の異常気象に遭遇した年や月には、発病する人が多いので、歳露に遇う、というのです。
要するに、一年の中の気候が順調であり、賊風の出現が少なければ、病気に罹る人は少なく、死亡知る人も少ないのです。
一年中賊風邪気が出現し、気候の寒暖が不順であれば、病気に罹る人が多く、死亡する人も多いのです。

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