難経「二十四難」陰経と陽経の気が絶えたときの症状とその予後を論ずる②

・手太陰肺経の経気が絶えると、皮毛が枯れるやつれる。
太陰経は肺に属し、経気をめぐらせて皮毛を温めるので、太陰の経気が皮膚を養わなくなると、皮毛は必然的に枯れてやつれるのだ。
皮毛がやつれると、津液が不足する。
津液が不足すると、皮膚や関節はすべて損傷し、皮膚が枯れ毛が折れる状態があらわれる。
これは、気が先に死んだ現象である、
この病気では丙日に重篤になり、丁日に死亡する。

・手少陰心経の経気が絶えると、血は運行できなくなるので、色つやが不足して顔面部は黒色を呈す。
これは、血が先に死んだ現象である、
この病気では壬日に重篤になり、癸日に死亡する。

・手足の三陰経がすべて絶えると、しだいに眼がまわって眼の前がくらくなり、ついには眼が閉ざされてしまう。
これは、主に五志が主宰する関係を失ったためである。
人の五臓はすべて陰に属しているが、今三陰が絶してしまうと、五臓はすべてその志を失ってしまう。
五志ともに亡ぶと、目が閉ざされ死ぬのである。

・六陽の経気がすべて絶すると、陰陽の気は隔離してしまう。
陰陽の気の隔離によって、陽気は腠理を固められなくなるので、毛孔は開いて汗が大量に出てくる。
汗は皮膚上で数珠を連ねたようになって流れ出さない。
これは気が先に死んだ徴候である。
もし朝こうした徴候が見られたら、夜には死ぬ
夜こうした徴候がみられたら、翌朝には死んでしまう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA