医学の哲学

澤瀉久敬:著

ある勉強会で先輩から強く勧めていただいた本で、是非とも医療に携わる方には必ず読んでいただきたいと思う本です。

著者は40年余年の間、世界に先駆けて「医学概論」の形成に努力してきた医学博士である

1964年の発行なので現在と一致しないと思われるこ項目は一部みられるも、この本の本質は普遍的だと考えています。

大きな意味の医学の本質を説いた本で、第二章に関しては哲学を中心として様々な知識がないと読み解くというのは難しいかもしれない、第一章は医療に携わるもののあるべき姿をとき、第三章はものすごく大雑把に書くと「全と一」の医療・・・人間に関して説いている。

わたしも鍼灸師として、医療類似行為をおこなるものという法律上では分類されているが、相手にするのはやはり血肉に精神が宿った人間である。

私は東洋医学を使役する鍼灸師であるがやはりそれだけでは不完全ではある。

ただ、西洋医学も完全なのかというとそうでもない。

西洋医学も不完全、東洋医学も不完全

ではお互いの不完全を補う形で歩み寄ることは出来ないのだろうか?と改めて考えさせられる本です。

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