素問「五常政大論篇」

たいらなき=平気だと・・・
木の気=『敷和』→温和な気を敷き広げ、万物を茂らせる。
火の気=『昇明』→明るく物を生育させる気が現れて、万物を繁茂させる。
土の気=『備化』→万物を化育する気を具備して、万物にその形体を完備させる。
金の気=『審平』→静かで穏やかな気を発して、万物を結実させる。
水の気=『静順』静寂で柔順な気を現し、万物を潜伏させる。

たりない=不及だと・・・
木の気=『委和』→温和な気がなく、万物は萎縮して振るわない。
火の気=『伏明』→温暖な気が少なく、万物はほの暗くて光らない。
土の気=『卑監』→化育の気がなく、万物は萎えて力がなくなる。
金の気=『従革』→堅固にする気がなく、万物はたるんで弾力がなくなる。
水の気=『涸流』→収蔵させる気がなく、万物はひからびてしまう。」

たくさんある=大過だと・・・
木の気『発生』→時令より早く温和な気を敷き広げ、
万物を早めに発育させる。
火の気=『赫曦』強烈な火の気を敷き広げ、万物を激しく燃え上がらせ、落ち着きなくさせる。
土の気=『敦阜』→濃く堅い気を現し、逆に万物が形体を作り上げられないようにする。
金の気=『堅成』→硬くこわばった気を現し、万物を硬直化させる。
水の気=『流衍』→満ち溢れる気を現し、万物が漂って落ち着き場所がないようにさせる。

上部の病は下部を攻治したり
下部の病に関しては上部を攻治
実証はさらに実することなく
虚証はさらに虚することなく
薬の服用は一定量以上に飲みすぎない

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