霊枢「根結篇」

九鍼を運用する奥義は、経脈の根本と結末を明らかにすることにあります。

太陽膀胱経は至陰から晴明
足陽明胃経は厲兌から頭維
少陽胆経は足竅陰から聴宮

太陽は表を主る開=急病を起こす
陽明は裏を主る閉=萎疾を起こす
少陽は表裏の間にある枢=骨の動揺(関節の動揺)

足太陰脾経は隠白から中脘
足少陰腎経は湧泉から廉泉
足厥陰肝経は太敦から玉堂

太陰は表を主る開=上部が閉塞し、下部で下痢する
厥陰は裏を主る閉=悲しみを生じやすくなります
少陰は表裏の間にある枢=脈道が滞って通じなくなる

経脈は一昼夜五十周して、五臓に精気を循らせています。この数があわないと狂生といいます
50回に1度も休止がなければ五臓は充実
40回に1度休止すれば1つの蔵気が衰えている
30回に1度休止すれば2つの蔵気が衰えている
20回に1度休止すれば3つの蔵気が衰えている
10回に1度休止すれば4つの蔵気が衰えている
10回に満たないうちに1度休止すれば5つの蔵気が衰えている

鍼をするのには、それぞれの体質に基づきおこなうべきである

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