霊枢「口問篇」②
人があくびをする原因
衛気は日中は陽分をめぐり、夜間は陰分をめぐる。
陰気は夜と静寂を主るので、夜になるとほとんど眠ります。
陽気は上昇を主って上に向かい、陰気は下降を司って下に向かいます。
そのため陰気は下に集まり、陽気が陰分に入りはじめると、陽は陰気を引いて上に昇り、陰は陽気を引いて下に降り、陰陽が上下に相引き、続けさまにあくびが出るのです。
陽気がみな陰分に入り、陰気が盛んになりますと、目を閉じて安眠することができます。
もし陰気が尽き陽気が盛んになりますと、人は目を覚まします。
このような病気には、少陰腎経を瀉し
太陽膀胱経を補うべきです。