霊枢「本蔵篇」③
肺が小さければ、飲邪の停留することが少ないので、喘息を病むことがありません。
肺が大きければ、飲邪の停留することが多いので、いつも胸痺、喉痺及び逆気症状が出ます。
肺の位置が高いと、気の逆上をまねきやすく、喘息、肩で息をする及び咳嗽などの病があります。
肺の位置が低ければ、胃の噴門部に近くになり、胃が肺に迫り、脇下に痛みが起こりやすくやすい。
肺が堅固ですと、咳と気の逆上を病みません
肺が脆弱ならば、消たんを発病しやすく
肺が端正(整っていること)なら、肺の気は伸びやかで、邪気に損なわれにくい
肺が片方に偏っていれば、気は伸びやかではなく、胸中に偏痛を患います