霊枢「五色篇」③
「病状の進退はどのように判断したらよいか?」
・色と脈が結びついて、表裏全体の診察を行うべきである。
・病人の寸口脈が滑・小・緊で沈であれば邪気盛んで病が進行しており、病は五蔵にある
・もし、人迎脈が大・緊で浮であれば、陽の邪が盛んで病は進行しており外にある
・寸口脈が浮・滑であれば、病が日に日に進展しており
・人迎脈が沈・滑であれば、病は日に日に軽くなっていく
・寸口脈が滑・沈であれば病邪が次第に進行しており、病は内部にある
・人迎脈が滑・盛・浮であれば、病邪は日に日に進展しており、病は外にある
・寸口脈と人迎脈が浮・沈・大・小で同じであれば陰陽のバランスはとれており病状は好転する
・病が五臓にある場合、沈・大であれば病は治りやすく。小であれば治りにくい
・病が六腑にある場合、浮・大であれば病は治りやすい
・人迎は外部を主るが、盛で緊であれば、寒邪に傷なわれて病となっている
・寸口は内部を主るが、盛・緊であれば、過度の飲食に損なわれる。