霊枢「五色篇」④
「色艶から、どのように病の軽重を判断するのか?」
・病人で顔色が明るく潤いがある人は病が軽く、暗く沈んだ人は重い
・色が上にのぼる場合、症状は日に日に重くなり、雲が消えて空が晴れるように下に降る場合は、疾病が癒えようとする現れ
・五色は顔に現れるが、外部と内部とがある。
病色が内部から外部へと向かうものは、病邪は表から裏に入る
病色が外部から内部へと向かうものは、病邪は裏から表へ出る
・病が内部に生じた場合、蔵を治療し府を治療する
(逆に治療すると悪化)
・病が六腑に生じた場合、まずは表を治療し、そのあと裏を治療する
(逆に治療すると病は深く引き入れて病状は悪化する)
・もし、脈が滑大あるいは代長であると、外感の病邪は表から裏に入り、視覚がおかしくなり、精神が異常になる
これは、陽邪が盛んで、陽気と合わさったことによる病症で、陽を瀉す治療によって、盛んな陽が陰を傷つける状況を改めると病はよくなる
「眉間の間の気色の変化を診る」
・薄くて光沢があるものは風病
・深く沈んで濁り、暗いものは痺病
・濁って暗い色が眉間に現れたら厥逆病