霊枢「逆順篇」

「気の運行には逆順があり、血脈にも盛衰があ理、刺鍼には大法がある、どういうわけか?」
・気の運行は自然界の陰陽、四時、五行に順応する。
・脈に力があったりなかったりするのは、気血の虚実の現れで、したがって脈象からから気血の有余と不足を診断できる。
・刺鍼の大法として、各病機に刺す方がよいか、まだいけないか、もはや刺鍼を行なっていけない状況になっているかなどの場合を明確に把握しておかなければいけない。

「鍼を刺していいのか、駄目なのかはどういう判断をすればいい?」
・熱の勢いが盛んであるものは刺してはならず
・びっしょり汗をかいている場合は刺してはならず
・脈象が曖昧で乱れているときには刺してはならず、脈象と病状が一致していないものは刺してはならない

「どのようにして刺すべき時を把握するのか?」
・優れた医者は病が発生していない時に刺します。
・それに次ものは、病が発生してるが邪気がまだ盛ん出ないときに刺します。
・それに次ものは、邪鬼がすでに衰えて、正気が回復しようとする時に刺します。
・技術の低劣な医者は、邪気が盛んな時に刺したり、外見は健康そうでも実は体内が虚である人を刺したり、あるいは病状と脈象が一致しない病証に刺鍼を施します。
・だから、邪気が盛んな時は刺してはいけない。もしその邪の鋭気を迎えて刺すと、元気が損なわれます。
邪気が衰えはじめた時に刺せば、すぐに効果があらわれるのです。
・優れた医者は予防をし、すでに病が形成されてからはじめて治療することは決してありません。

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