霊枢「官能篇」⑤
皮膚の寒温滑薔の状態を詳しく診察すれば、病気の陰陽虚実を知ることができる
膈の上に心・肺があり、陽に属する
膈の下に肝・脾・腎があり、陰に属する
膈の上下を詳しく診察すれば、病気の部位を知ることができる
まず、経脈循行の法則を理解し、それから鍼治療をおこなうこと
病情に基づいて正確に穴位を選び取らなければならない
もし、正気が不足していれば刺鍼の数を少なくして刺入を緩やかにし、一定の深さまで刺入したら鍼を長い時間留置する
熱病が上半身にあるときは高いものを抑えるという治法を用い、熱を下半身に移し、陰と調和させる
熱が下からあがってきたときは、その逆上する邪気を導いて排除しなければならない
痛みには先後があり、先に痛みがあるときは、まずその痛みの治療をおこなうべき
大寒が表にあるとき、鍼を留置して陽を補い、陽を助けて寒に勝たせるようにする
もし、邪気が裏に侵入したときも、鍼を留置して陽を補い、合穴をとって寒邪を瀉すとよい
鍼治療が不適当なときは灸治療をおこなうとよい