霊枢「九鍼論篇」⑭

「五蔵の気が失調すると」

・心気が伸びやかではない→ゲップ
・肺気が通利しない→咳嗽
・肝気が鬱結→ことばが多い
・脾気が調和しない→呑酸
・腎気が衰弱→あくび

「五味が胃に入った後、それぞれの属性に対応する蔵府にはいる」

・酸味は肝
・辛味は肺
・苦味は心
・甘味は脾
・塩辛味は腎

五臓が化成する五液

・心は汗
・肝は涙
・肺は涕(鼻水?なみだ?)
・腎は唾液
・脾は涎

過度の労苦あるいは安逸がまねく損傷

・長い間視る→心血
・長い間横たわる→肺気
・長い間座っている→肌肉
・長い間立つ→骨
・長い間歩く→筋

五味のそれぞれ向かうところ

・酸味→筋
・辛味→気
・苦味→血脈
・塩辛味→骨
・甘味→肉

飲食に関する五つの節制

・酸味→収瞼作用
病が筋にあるときは収瞼作用は好ましくないので酸味を多用してはいけない
・辛味→発散作用
病が気にあるときは発散作用は好ましくないので辛味を多用してはいけない
・塩辛味→堅いものを柔らかくする性質
病が骨にあるときは軟化作用は好ましくないので塩辛味を多用してはいけない
・苦味→乾燥作用
病が血にあるときは乾燥作用は好ましくない
・甘味→塞いで滞らせ湿を助ける作用
病が肉にあるときは鬱滞は好ましくないので酸味を多用してはいけない

五臓は陰陽に分類され、その発病部位と季節にも違いがある

・腎は陰蔵→骨の病が多い
・心は陽蔵→血脈の病が多い
・飲食の五味が脾を損傷→精気不足の病
・陽が虚して病気になる→冬の発症が多い
・陰が虚して病気になる→夏の発症が多い

五邪が五蔵を乱す病変

・陽邪が陽分に入る→狂
・陰邪が陰分に入る→血脈渋滞で痺証
・邪気が陽に入ると→頭部の疾患が発生
・陽邪が陰に入ると→瘖唖(聴覚機能、言語機能を共に欠いている者)になる
・陽気が収斂し、下降して陰分に入ると、その病態の多くは静か
・陽気が逆上し、陰から陽へ出ると、その病態は激動し、よく怒る

五臓が主るもの

・心は全身の血脈を
・肺は全身の皮毛を
・肝は全身の筋膜を
・脾は全身の肌肉を
・腎は全身の骨格を

手足の各経絡の気血の多少

・陽明経 血↑気↑
・太陽経 血↑気↓
・少陽経 血↓気↑
・太陰経 血↑気↓
・厥陰経 血↓気↑
・少陰経 血↓気↑

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