難経「第十八難」脈法における三部が臓腑に対応することを論ずる③

「人間の病気には深く浸透し、長期間治らない積聚の病があるが、これは脈診によって知ることができるのか?」

・診察のときに右脇に積気のあるものは、肺脈に結の脈象がみられる。
結脈のひどいものは積気も甚だしく、結脈のわずかなものは積気も微かである。

「肺脈が見れず、右脇に積気がある場合は、これはどういうわけか?」

・肺脈が現れなくとも、右手の脈は沈・伏であるはずである。

「その外形上に、いつまでも治らず残る痼疾も、同じような診察方法でよいのであろうか?」

結脈の形態は、脈が来て去るとき、ときどきとぎれて、脈拍数が定まらないものでこれを「結」という。
伏とは、脈気が筋の下を行くもの、浮とは、脈気が肉の上を行くものである。
左右の手の浮・沈の診察法は、すべて同様である。
例えば脈が結・伏であるのに内に積聚がないとか、脈が浮で結なのに外に痼疾がない、あるいは、積聚があって脈が結・伏でない場合、痼疾があるのに脈が浮・結でない場合など、脈象が病状に対応してなかったり病状が脈象に対応しないのは、治療困難の死証である。

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