難経「第六十九難」母を補し子を瀉す治療原則を論ずる

「医学経典では、虚証の治療には補法を用い、実証の治療には瀉法を用い、虚でもなく実でもないものには、本経の兪穴で治療を行うと述べているが、これはどういう意味か?」

・経脈の気はお互いに関連しているので、五行の相生法則と結びつけて、治療を行わなければならない。
つまり虚の場合はその母を補い、実の場合はその子を瀉す。
治療の手順からいうと、補を行い瀉を後で行う。
実でも虚でもない場合は、その本経において治療を行う。
これは正経自らが生じた病であり、他経の邪を受けたものではなく、したがって本経からその治療穴をもとめなければならないので、経を以ってこれを取るといっているのである。

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