脈経「弁脈陰陽大法第九」第四条

一般に大・浮・数・動・長・滑を陽の脈という。
沈・渋・弱・弦・短・微を陰の脈という。
これらが三陰三陽の脈の基本となるものだ。
もし陽病にこれらの陰脈が現れておれば死症である。
陰病ぶ陽脈が現れておれば治る。

関前、つまり寸口は陽気の状態が現れる脈診部である。
関後、つまり尺中は陰気の状態が現れる脈診部である。

寸口が数脈の場合は吐血がある。
尺中が微脈の場合は下痢である。
寸口が弦脈の場合は頭痛がある。
尺中が弦脈の場合は腹痛がある。
寸口が微脈の場合は汗が出ている。
尺中が微脈の場合は自下痢がある。
寸口が数の場合は口内炎ができる。
尺中が数で微の場合は必ず悪寒があって、煩撓して不眠になっている。

尺中に陽脈が現れると狂になる。
寸口に陰脈が現れると癲癇になる。
陽脈が現れておれば腑の病気である。
陰脈が現れておれば臓の病気である。
陽気がなければ厥冷する。
陰気がなければ嘔吐する。
陽気が少なくなると呼気が苦しい。
陰気が少なくなると吸気が苦しい。
呼気吸気ともに不足すると胸が苦しくなり息切れしだす

以上のように脈の陰陽を知って、陽気と陰気の状態を察して病気の診断をするのである。

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