素問「湯液醪醴論篇」

偉い人「五穀(麦、もちきび、たかきび、稲、豆)をつかって、薬や酒をつくるのはどうすればいいの?」

先生「まず、稲米を原料として、稲わらを燃料にしてください」
「何故かと言うと春夏秋冬のすべてに関わって出来た完全なものだからです」

偉い人「昔の人は、薬や酒をつくって置いといたけど、なぜ使わなかった?」

先生「それは、万が一に備えてただけだからです。」
「むかしは、病気もそんなになかったから必要なかった・・・しかし時代が進むにつれ現代のような、道徳やらが悪くなってきて病気になりやすくなった」
(想像してくださいね、心が平穏で身体がのびのびしてると病気になるかなって)
「現代の人は薬や酒を飲んで、鍼灸をもちいて内外から治療をすれば病気を治すことができるのです」

偉い人「病気が進んで、身体に損傷を受けて、気血(エネルギーと栄養そのもの)が尽きてしまった場合、効果的な治療法がないのはなぜ?」

先生「それは、病人自身の神気のはたらきに作用されます」
「治療しようとしても、気力も削がれ、治したいという気力も起きず、自分自身の状況もわからないような状態では、いくら良い治療をほどこしても、よくはなりません。重篤であればあるほどです」
「病気がこのような状況になってしまうのは、社会環境がわるく、養生をせず、欲望のまま生きているから、身体を守る力や栄養を行き渡らせる力が枯渇したり詰まったりするのです」

治療は患者さんが主体となり治療する側と一緒に治していくというのが大切なのです

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