素問「刺禁論篇」

刺してはいけないところがある

肝気は上昇するので左側(陽)に発生し
肺気は下降するので右側(陰)に作用
心臓は外表の陽気を調整
腎臓は内部の陰気を管理
脾臓は飲食物を運化輸送して臓腑の機能を養っている
胃は食物を受納
横隔膜の上には生命活動に重要な肺と心が
第7頚椎の裏には心包絡
「これらの部位は刺鍼の際には注意しないといけない」

誤って刺さった場合
心臓の場合1日で死ぬ、あくびが出る
肝臓の場合5日で死ぬ、ひとりごとが出る
腎臓の場合6日で死ぬ、くしゃみをしきりにする
肺臓の場合3日で死ぬ、咳が出ます
脾臓の場合10日で死ぬ、飲み込む動作をよくする
胆の場合1日半で死ぬ、嘔吐がとまらない
大血管を傷つけると、出血死
目に刺すと、失明
脳髄に刺すと、すぐ死ぬ
舌に深く刺し過ぎると、しゃべれなくなる
足下の絡脈を傷つけると、血が中にたまり腫れる
委中に深く刺して動脈を傷つけると、顔面蒼白になって倒れる
気街穴に刺して血脈を傷つけると鼠径部は腫れる
脊髄を傷つけると身体が曲がる
乳中穴に刺して乳房を傷つけると中から腐る
缺盆穴の中央を深く刺し過ぎると肺気胸がおこる
手魚の腹を深く刺し過ぎると。局所が腫れる

酔っぱらいには刺鍼してはいけない、気血が乱れる
激怒している人に刺すと、逆上する
非常に疲労している人、満腹な人、飢餓状態の人、非常に喉が渇く人、ショックを受けている人すべて刺鍼してはいけない
大腿部内側の動脈に注意
客主人を深く刺し過ぎて化膿すると、耳が聞こえなくなる
膝蓋骨の部位に刺鍼し滑液が流出すると歩行不自由になる
太陰肺経に走っている動脈に刺すと出血多量で死ぬ
少陰腎経を刺して腎気が虚してる場合、舌が回らなくなる 

胸に深く刺すと気胸
肘窩に深く刺すと曲げ伸ばしが出来ない
大腿部内側に深く刺し過ぎると小便の失禁
腋窩脇肋の間に刺し過ぎると咳
下腹部に深く刺し過ぎると、小便が腹腔内に出て脹満する
ふくらはぎの場合、腫れる
まぶたの眼窩を刺して、絡脈が傷つくと涙が溢れ止まらない、最悪は失明
関節の中に刺して滑液が流出すると屈伸が出来ない

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