素問「刺要論篇」
鍼の刺し方で重要な法則は?
病が外にあれば浅く
内にあれば深く
しかし、刺し過ぎると五臓を損傷しかねません
浅すぎても病む場所に届かず、逆に気血を乱します
間違いによって、病邪がつけこむのです
皮膚、肌肉、脈、筋、骨、髄にあるものがあり
体毛や皮膚のきめに刺す場合は皮膚を損傷してはいけません、刺してしまうと肺臓の機能を乱し、秋になると温瘧病になり、悪寒戦慄します
皮膚を刺す場合、肌肉を損傷してはいけません、刺してしまうと脾臓の機能に影響し、季節の移り変わりに腹部膨満し、食欲がなくなる症状が出ます。
肌肉を刺す場合、脈を損傷してはいけません、刺してしまうと心蔵の機能に影響し、夏に心痛病がでます
脈を刺す場合、筋を損傷してはいけません、刺してしまうと肝臓の機能に影響し、春にしばしば熱性病を患い、筋が弛緩して緊張しなくなります。
筋を刺す場合、骨を損傷してはいけません、刺してしまうと腎臓の機能に影響し、冬になるとしばしば腹張や腰痛が発生します。
骨を刺す場合、髄を損傷してはいけません、刺してしまうと髄は次第に消滅し、頚がしびれ、身体が怠くなり、四肢が軟弱無力になり動くことが出来ません。