素問「疏五過論篇」

病人を診療する前に職業・地位の変かんを問う
地位が高かったのに、そのあと勢力を失った人であった場合、内から病が生じる可能性がある
以前は富裕であったが、のちに貧しくなったものは五臓の気が結ぼれ、気血が巡らずにおこる
これらを知らずに診察治療する場合、注意が必要である

病人を診察する場合、飲食・日常生活と周囲の環境、精神上、突然苦しんだりしなかったか、喜んだのち苦しんだりしなかったか、突然の怒りは陰気をすりへらす可能性があり、突然の喜びは陽気を損傷させる可能性がある
陰と陽とが損傷すれば厥逆の気が上行して、経脈に充満すると神気は身体から去ってしまう

脈を善く診察できる医家は、分類して、奇恒を分析し細かに深くその変化を把握しうる。

患者には自信を持って、まじめに接するべきである
そうしないと心は動かない

感情の結ぼれは五臓を空虚にし、気血を離散させうる
病の発生原因を問わないといけない

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