霊枢「本神篇」

刺鍼の法則は人の生命活動(神)を根本としなければならない、七情が度を過ぎて働き、内なる蔵から離れてしまうと、五精に不和がおこります
聡明な人は、季節・気候に合わせて身体を適応させ、喜びすぎたり怒りすぎたりせず、飲食や早寝早起きに注意し、陰陽の偏りを意識して調和する。
そうすれば邪気の侵入もなく長寿につながる。

畏怖、思慮しすぎれば心神を傷り
心神が傷られれば恐れが生じる
悲哀すれば内に肝を傷り
喜楽がすぎれば神気が散じて固守しません
憂いすぎると気の働きが閉塞して通じない
大いに怒ったあとは精神が混迷します
恐れが甚だしければ神気が散失する

肝:血を蔵し血は魂をやどす。
虚すれば恐れとなり
実すれば怒となる

脾:営を蔵し営は意をやどす。
虚すれば四肢が動かせず、五臓が栄養できないために機能しなくなる。
実すれば二便が通じにくくなる。

心:脈を蔵し脈に神がやどる。
虚すれば悲しみ
実すれば笑いが止まらない。

肺:気を蔵し気には魄がやどる。
虚すれば鼻閉となり呼吸が浅くなり
実すれば喘ぐようになる。

腎:精を蔵し精には志がやどる。
虚すれば四肢蕨冷となり
実すれば少腹が腸満する

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