霊枢「平人絶穀篇」
「健康な人が飲食物を7日とらないと死ぬ理由」
上焦は精気の散布を仕事とし
中焦が化して生成した精微の気を全身に散布
下焦を通じて大腸に送られる
胃と腸が常にいっぱいということはありえない
胃の中に水穀が満たされたときは腸は空になる
水穀が腸にいっぱいにあるとき胃の中は空になる
これらによって気は上下に順調に行きわたり、五臓は正常にはたらき、血脈は滞りなく通り、精神が内を守って安定します。
一般の健康な人は、日に2回大便をし、毎回2升半で1日5升の便を排出します
7日で総計3斗5升となり、胃腸の中の水穀は全部排出されます。
このため健康な人でも7日間飲まず食わずで過ごしますと、水穀の精気と津液をすべて使い尽くして死んでしまうのです。