霊枢「得気失常篇」

「衛気のめぐりが異常をきたし、腹の中に停滞して蓄積して正常な運行を失い、鬱積した病になると胸脇と胃が腫れ、喘息して気が上逆するなどの症状となるが、どのように治療すればいいか?」
・気が胸の中に蓄積して発病するものは、身体の上部の経穴をとって治療するべき
腹の中に蓄積したものがあれば、身体の下部の経穴を取って治療すべき
胸も腹も腫れたなら、上部と下部の経脈付近の経穴をとって治療すべき

「どの経穴をとるべきか?」
・胸は人迎、天突、廉泉を瀉法
腹は足三里、起衝を瀉法
胸腹の場合は上下の経穴をすべてと章門

「皮肉、気血、筋骨の病変は何を根拠にわかるのか?」
・病の色が眉間の間にあらわれ、薄くて光沢があると病は皮膚にある。
唇に青、赤、黃、白、黒の色があらわれると病は肌肉にある。
皮膚が湿り、汗が多いと病は血気にある
目に青、赤、黃、白、黒の色があらわれると病は筋にある
耳がちりやホコリのようにひからびてやつれると、病は骨

「症状はどのようにあらわれ、またどのように治療するのか?」
・皮には部、肉には柱、血気には輸、骨には属と主る部位がある

「その道理は?」
・皮の部は四肢にあらわれ、肉の柱は腕と脛の六陽経の文肉の間と少陰が巡る通路の文肉の間
血気の輸は諸経の絡脈にあらわれ、筋にある場合は、発病した部位をみればいい、骨にある場合は関節部を治療すべき

「どのような経穴をとるべきか?」
・病が軽い場合浅く刺し、鍼をひかえ
深い場合は深く刺し、鍼を多様する
治療法はたくさんある

「人の区別」
老=50歳以上
壮=30歳以上
少=18歳以上
小=6歳以上

肥=筋肉が堅く厚く皮下の豊かなもの
膏=筋肉が堅くも厚くもなく、皮膚がたるんでいるもの
肉=皮膚が連なり、上下につりありがとれているもの

膏型=膚が柔らかくつやがありますが、きめが粗いと衛気が外に漏れて身体は多寒になる、キメが細かいと衛気は蓄えられ多熱になる
脂型=肌肉が堅く厚く、キメが細かいと多熱、キメが粗いと多寒になる

「人の肥痩、大小はどのように区別する?」
膏型=陽気が盛ん、皮膚が弛緩しているので、腹の肌がゆるんで肉が垂れ下がった体型になる
肉型=身体が大きい
脂型=肉が堅く身体が小さい

「3種の人の気血の量は?」
膏型=気が多く、寒さに耐えることができる
肉型=血が多いので、体質はおだやか
脂型=血は清らかで、気はなめらかで少なく、身体は大きくない

「普通の人は?」
すべてに偏りがなく、体も大きくも小さくもなく均整がとれています

「どのように治療するのか?」
各タイプの気血の状態を把握し、虚実の治療を行います

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