約2年さまざまな治療をして改善しなかった五十肩の症例

「40代女性」

主訴:両肩の痛み(五十肩と診断)
副主訴:微熱・冷え性・便秘・むくみ・2年前から疲れやすい

病院で注射をし続けたり、整体や接骨院で治療をしていたが一向に良くならずにいた。
ドクターから鍼灸もいいかも?という話をうけ、あまりにも辛いので昔受けて嫌な思いがあった鍼灸を受けようと当院に受診される。

治療:脾虚を中心とする

経過:5月より治療開始、一進一退しながら11月に可動域も両肩の痛みも改善する。
途中で微熱も改善し、疲れやすさも気がついたら緩和していたそうです。

考察:五十肩は右の痛みの場合「肝臓・胆のう・腎臓」の状態を肩代わりして出ている。
左の痛みの場合は「心臓・胃・腎臓」の状態が悪いものを肩代わりしていると言われている。
数人の既知の先生のお話で、五十肩の痛みを早期に改善させてしまったあと、心筋梗塞や腎機能が低下してその後に亡くなられたという話を聞かされることがあり、臨床をおこなっていると納得せざる得ないことが多い。

症状というものは悪者ではなく、身体が壊れないようにあえて出している。
2年もの局所の治療をされていて改善しなかったのも内蔵に着目しなかったためだと思われる。
もしかすると、この方は肩だけの治療をおこない続けていた場合、肩の痛みが代用してでなくなった場合に重篤な疾患が発症していたかもしれないと考えます。

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